Opera developer 30 tab-cycling
バージョンナンバーが 30 になった Opera developer ストリームは先月、一度目の更新を受けて旧来の Opera の機能のうちの一つがまた加わりました。すなわち、キーボードショートカットによるタブの移動を、タブを使用した順番にするというものです。
また同期機能をお使いであれば、タブメニューに他のデバイスのタブが最近閉じたタブ・ウィンドウと共に表示されることに気付かれるでしょう。
真のタブ・サイクラー
タブのこの移動順序が当初搭載されなかったのは、理解してお使い頂いていた方には便利だったものの、他の多くの方々から意図しない動きをする、やっぱり Opera は使いにくいという御指摘を受けることがあったからです。
そこで Opera 15 からは、タブの並んでいる順、見た目通りにタブの切り替えを行うよう、他のブラウザに揃えました。
その後 Opera 24 でタブのプレビュー、Opera 27 でタブメニューを実装しました。
それらの革新的機能の上に、今回は強力なタブ・サイクラーを追加しました。マウスでタブメニューを開くと従来通りにタブの並んでいる順、見た目通りに開いているタブが表示されています。マウスでフォーカスを移すとタブプレビューが大きく表示されるのも従来通りです。
ここにキーボードショートカットを駆使するパワーユーザの方向けの選択肢が加わりました。
Ctrl + 1 と Ctrl + 2 はそれぞれ右、左へタブが並んでいる順に移動しますが、Ctrl + Tab と Ctrl + Shift +Tab はタブを使用した順、およびその逆にフォーカスが移動します。
その際、タブメニューに表示されるタブの並び順は、タブを使用した順になります。これでたまたまそのショートカットを他のブラウザのつもりで押してしまった Opera に馴染んでいない方に生じる混乱の可能性は低く抑えられることになります。
上掲のスクリーンショットを注意深くご覧になって下さい。
タブの並び順とタブメニューに表示されている順番の違いに気付かれるでしょう。タブメニューにはタブを使用した順番になっています。
また我々としてはこの仕様は非常に便利であると確信していますが、どうしても馴染めないという方は、設定画面から「タブを最近使用した順番で循環する」のチェックを外して無効化することも出来ます。
タブメニューの進化
タブメニューそれ自体にも新しい項目が追加されました。最近閉じたタブ・ウィンドウと同期によって取り込まれた別のデバイスです。最近閉じた方はこれまでメニューの奥、かつての Opera では独立したボタンにありましたが、Opera 30 ではタブメニューに統合されて機能と見た目の両立をはかっています。
これまでの Opera developer 同様、これは開発途上のビルドですので、既知の問題、あなたが発見したバグについてはデスクトップチーム blog をチェック、ご報告をお願い致します。