三種類の Opera
デスクトップ用 Opera は現在、通常の正式版以外に Developer, Next という二つの開発途上版を公開しています。これらについて今更ながら簡単に振り返ってみましょう。
三つはアイコンも異なっています。
Opera
通常の Opera はおなじみの赤いアイコンです。正式版ですから他と比較して最も安定していてどなたにもお勧めできます。時として Stable(安定版) と呼ばれる場合もあります。
こちらの現時点でのバージョンは Opera 20 になります。Stable 版には主にセキュリテュ上の問題でバージョン番号、少数点以下の更新が入ることがありますが、新機能の追加や様々な変更は最初の二桁の番号が上がる時だけになります。現在 Opera 20 をお使いいただいている方は、Opera 21 になる時にいくつかの新機能をお試しいただけます。
Opera Developer
最新の機能を試したい、そういう方には Opera Developer を用意しています。青地に白いアイコンが目印です。Opera Developer はデスクトップチームブログからダウンロードできます。こちらは週に一、二度のペースで新しいバージョンが公開になりますが、新機能が追加されるのは常に Opera Developer からになります。
前のバージョンと性能や機能を比較するためにはスタンドアローンインストール(USB インストール)を選んで上書きしないでバージョンごとに管理するのも良いでしょう。ただし現在はオートアップデートが働きますので古いバージョンを起動するとファイルのダウンロードが選択の余地なく始まります。
Opera Developer も Opera Stable と比べると基準は少しゆるくなりますが、基本的なチェックを経て公開されますので、全く使い物にならないほど不安定というわけではありません。最新機能をいち早く試したいという方に必要な安定度は備えていますのでご安心ください。
こちらの現時点でのバージョンは Opera 22 になります。
Opera Next
全ての新機能が一定の基準に達した後、Opera Developer は次の段階である Opera Next になります。ここで安定度が上がらなかった一部の機能は、更に次のバージョンへと先送りされることもあります。したがって Opera Next になってから新機能が追加されることはなく、この段階ではそれら新機能のバグ修正が主となります。
安定度は Opera Stable と Opera Developer の中間位で、世間でベータ版と呼ばれているものに相当します。こちらも自動更新が週に一、二度ありデスクトップチームブログで告知が出ますので、詳しい変更点はそちらで確認できます。
こちらの現時点でのバージョンは Opera 21 になります。
併存
以上、三種類の Opera は同時並行でインストールし使うことができます。
初期設定で別のディレクトリにインストールされ、プロファイルも別々になります。また旧 Presto エンジンの Opera とも別に使えますので、新版を入れるからといって古い方をアンインストールする必要はありません。
参照
What is Opera, Opera Next, and Opera Developer?
Opera Features and the Release Cycle