安全にウェブでお買い物
インターネットの普及によって、お買い物のやり方が大きく変わってきています。便利な反面、毎週の様にセキュリティ問題を耳にすると、ウェブでお買い物して大丈夫なのかなと感じる方も居られるでしょう。
実は私も Windows 95 が出た頃ですから 20 年近く前だったでしょうか、オンラインの書店が割安なので注文しようという段になって、クレジットカードの番号を入れるのが怖くなり、止めたことを覚えています。結局その時はウェブで在庫を確認して、それまで通り注文書を郵送しました。
それは、知識の不足に基づく不安でしたが、現在でも正しい知識と運用が大切であることには変わりありません。
ここでは、安全で快適にオンラインショッピングを楽しむために、最低限知っておくべきことをまとめてみます。
お使いの環境を最新に
Windows、Mac であれ Android でも iOS でも、常に最新のアップデートが当てられてることが大前提になります。Windows Update の度に再起動させられるのが面倒だからと、自動更新を切ってしまうのは論外です。
デスクトップ環境では未だ Flash が多用されていますから、Flash のプラグインも常に最新であることをチェックしましょう。
– Flash のバージョンが最新かをチェックする Adobe のページ
更新日の決まっている Windows Update と違って、Flash はセキュリティ問題が発覚すると緊急アップデートが行われることが良くあります。そうした情報を伝えてくれる IT 関係のニュースをチェックすると共に、上記のページで確認することも忘れずに。
Microsoft や Apple からサポートが打ち切られた OS、たとえば Windows XP でネットにつなぐのは「自己責任」とはいえ、普通の人には危険過ぎます。決してお勧め出来ません。
二重の備え
Opera を始め、現代のウェブブラウザの多くは、本物のショッピングサイトや金融機関を装った、いわゆるフィッシングサイトに対して危険であることをユーザに知らせてアクセスを制限する機能が付いています。
その上に、WOT (Web Of Trust) のような拡張機能をインストールしておけば、二重の備えとなります。
確かな方法で店へ行く
良く言われることですが、デスクトップ・コンピュータ用ブラウザではウェブサイトの URL、アドレスを表示しますので、ここにも注目して下さい。
といっても悪賢い人は本物に似せたアドレスを使っている場合もあります。信用出来るブックマークやスピードダイヤルからだけ、ショッピングサイトを開くというのも一つの手です。
最も危ないのは、メールで送られてきた案内に張ってあるリンクからショッピングサイトや銀行のページを開くことです。もしそのメールが差出人を装ったもので、開いたリンク先が本物と良く似たものだったら、見分けられない人の方が多いでしょう。
怪しげな人に連れられて入った店でひどい目にあった、よく聞く話です。信用出来る方法で店に行く、これは実社会と同じことです。
個人情報への配慮
名前や住所、メールアドレスやパスワード、こうした個人情報を入力することを求められた場合には、そのサービスの規約を良く読んで信用出来るものと納得した場合にだけ入力して下さい。
これはアプリケーションのインストール時にも当てはまります。インストールを急ぐ余り、詳しい説明も読まずに OK を連打してしまう、そんな習慣は今後のためにも見直した方が良いでしょう。
Opera を含む大抵のブラウザは OK を連打してインストールすると、デフォルトのブラウザになります。それはあなたがそれに同意したからです。説明を良く読み、オプションをチェックしてからインストールする習慣が、オンラインショッピングでも役に立つはずです。
接続は暗号化されているか
これも良く知られていることですが、重要な情報をやり取りするページは暗号化通信になっているはずです。アドレス欄の冒頭に鍵印が表示されているか、その色は緑か、そのアイコンをクリックして確かに安全な暗号化通信が行われているか、こうしたことにも気を配っておけば安心です。
信用出来るお店を使おう
世にオンラインショッピングのお店は無数にあります。中には怪しい商品や詐欺まがいの店も残念ながらあるのも事実です。
Opera のスピードダイヤルに初期設定されている Amazon Japan、楽天、ヤフオク、じゃらんを始めとした、信用の置けるサイトだけを利用すると安心です。万一、何かトラブルがあった場合でも、こうしたショッピングサイトでは、運営会社が何らかの補償をしてくれることもあるようです。