オンラインで海洋汚染への認知度を上げる
Opera では、世界中の人々に私たちの様々な製品とサービスを通じてインターネットへの高速アクセスを提供するだけでなく、私たちのプロジェクトによって世界中の様々な「変化」に影響を与える手助けをしています。
たとえば今年、ワールドリーダーのプロジェクトに協賛し 500 万人の読者に無料の電子書籍を携帯電話を通じて届ける活動を行いました。
今年のもう 1 つの大きなプロジェクトは海洋汚染に関する認知度を向上させるというものです。弊社の CTO (最高技術責任者) であるホーコン・ウイム・リー(Håkon Wium Lie) は南太平洋におけるゴミの集積状況を示す地図作成の航海に参加します。
南太平洋におけるゴミの集積
The Great Pacific Garbage Patch(太平洋ゴミベルト)が発見されたのはつい最近のことです。北太平洋や北極海の中央部とは異なり、ペルー海流によるプラスチックなどの細かなゴミはこれまで地図上に示されてきませんでした。それらの小さなゴミは衛星写真では判別出来ず、この領域を航行する小さな船やダイバーも居ませんでした。そこで研究者グループがバルサ材で組まれた筏に乗りサンプルを採取し、大洋のゴミ集積地帯周辺での集積度合いを調査し、現在の海洋汚染の度合いを推定する手助けとすることになりました。
インスピレーション: コンティキ号
このプロジェクトに使われる筏は、全長 55 フィート(16.7 メートル)、全幅 22 フィート(6.7 メートル) のコンティキ2と名付けられたもので、通信機器、ソナー、標本の保管用冷蔵庫の電源としてソーラーパネルを備えています。
乗員によって集められた全てのデータは、随時かつ頻繁に国連気象変動会議とノルウェーの大学に送られ、専門家によって結論を導き出すべく解析されます。
この旅はトール・ヘイエルダール (Thor Heyerdahl) の最初のコンティキ号による冒険に触発されたものです。68 年前、5 人のノルウェー人と 1 人のスウェーデン人が南アメリカからポリネシアへ向けて筏にのって太平洋へ漕ぎ出しました。これは南アメリカの人々が太古の昔、ポリネシアへ移住したという仮説を証明するためのものでした。
彼らは当時手に入ったと考えられる材料と技術だけを用いて筏を組み、101 日間の航海の後ポリネシアの島へ到着しました。コンティキ号は現在、ノルウェー人だけでなく毎年博物館を訪れるオスロの観光客に「何事も可能である」ことを示す象徴として、オスロのそのために特別に建設された博物館に展示されています。
私たちは、コンティキ 2 の冒険に参加出来ることに大変興奮しています。
ハワイでの海岸掃除
ロード・ツー・コンティキ冒険の認知度を上げるため、先週ハワイでエコ冒険家のAlison Tealとビデオ・ブロガーの Charles Trippy, Jackson Teeney, Matt Alford, Stevie Boebi, Justin Stuart, Ally Hills and Danny Duncan らと共に、ハワイの海岸を掃除して、プラスチックごみが太平洋をどれだけ汚染しているかを示す動画を複数製作しました。皆さんからの投票で最も多くの票を得た動画の作者はペルーへ行き、コンティキ 2 の冒険航海出発の様子をドキュメントフィルムに収める権利を得ることになります。
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ホーコンはコンティキ 2 の航海中、常にオンラインで居る予定です。極めて狭い帯域の環境でいかにサバイバルするかの実験を行います。
「筏の上では通信帯域は極めて限られています。冒険旅行中、データのリソースに余裕が無いからです。接続を保つためには、データ利用のエコ化がカギになります。」と彼は説明します。「Opera の圧縮技術を活用することによって、限られた帯域を分け合ってより多くのデータを受信する計画です。」
コンティキ 2 の航海については、このブログで随時更新いたします。この航海について関心をお持ちになり、より詳しい情報を得られたいなら、ホーコンの Twitter フィードをフォローして、彼からの最新ツイートやインタビューの音声をお聞き下さい。